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タナゴ針の針研ぎのポイント 1/2 [◆針研ぎ]

タナゴ釣りを深化させるのに必要な針研ぎ。手で研ぎ澄ましたタナゴ針を「研ぎ針」とタナゴ釣りでは呼ぶ。

「針研ぎ」というのは、小さいタナゴもしくは小さい口のタナゴ(の種類)を釣りやすくする為、市販のタナゴ針をヤスリで研ぎ、短く、細くすることである。
針研ぎをするのにどうしたら良いか分からない、教えてくれる人が居ないという人の為に、針研ぎをアップしてみた。

先ずは・・・針研ぎの基本は、「つり具すがも」殿のホームページを参照すれば凄く参考になる。
http://www.sugamo-fishing.co.jp/shop/
「つり具すがも」殿の「タナゴ針の研ぎ方」には、針研ぎに必要なツールの種類と、研ぐ部分に応じたツールの使い方を学ぶことが出来る。基本はこの内容でOK。
この研ぎ方を参考に針研ぎを身に着け、その後各々の研ぎたい針の材質、形状、大きさに合わせて好みのヤスリを作ったり、研ぎ方を考えれば良いと思う。
この辺りになると、針研ぎが面白く感じられると思う。研ぎ師各々で個々の針の形が見られるのも面白いところで、よく話しネタになるところだ。

〔私個人的な針の研ぎ方〕
1.針の先からカエシの根元部分をリューターで少し削り、針先は飛ばす。
2.カエシ付近を小さく整える(表、裏、横、斜め、カエシの先)
3.針先を整える。(縦、横)
4.2と3を繰り返して、針を小さくする。
5.針のフトコロの外側を、フトコロから針先にかけてスムースに細くなるように調整する。
である。2と3の繰り返し時にヤスリの番手を上げて仕上げていく。
荒削りはダイヤモンド#1000で仕上げは#8000。
それ以上の例えば#15000のヤスリで研ぐと針は錆び難くなるが、釣果に反映するかは微妙・・・。顕微鏡で見ても差が見られ無い。

〔針研ぎのツール〕
・タナゴ針の固定はフライ用のバイス。(結構傷がつく)(グレインの安い物で¥1000位。谷山商事)
・作業時確認用のルーペは20倍。針先の確認のみ30倍を使用する。
・使用しているツールは以下写真。針の形状や材質(メーカー)に合わせて、ヤスリを変更する。

○針先や、フトコロを研ぐヤスリが一枚目。
ハードアルカンサスが2種で1種の方はテーパーを2つ持たせている。
その他は、カッターの刃にセラミックやダイヤモンドシートヤスリ(東海地方の有名ホームセンターで購入)やラッピングフィルム#2000~8000を両面テープで貼った物。
筆は針のカエシの付け根に溜まる削りカスを除去するのに使用する。

○針のカエシ部分を研ぐヤスリが二枚目。
・丸い断面のヤスリは「丸」と呼ばれ、カエシから針先のR形状を整えるのに使用。ダイヤモンド(すがもで購入)やセラミックで自作。

・尖った形状のヤスリは「刀」と呼ばれ、カエシの裏部分を調整する。ダイヤモンドやセラミックで自作。

・形状が平べったいヤスリは「平」と呼ばれ、主にカエシの横(斜め)やカエシの先端部を調整するもの。個人用にテーパー断面形状としており、使いこなすことでカエシから針先のRを「丸」より小さくすることが可能。テーパーの先端部でR形状を整えるイメージ。その為、最近「丸」は多用していない。アルカンサスやセラミックで自作。

とここまでは、基本的な研ぎ方とツールの話し。研いだ針の良し悪しとは別の話しであり、よくあるネタ。
「次回は針を細くする、短くする、永く使える研ぎ針を“研ぐためのポイント”紹介する。」これを基本に針研ぎを練習すれば、求める針の形状への近道となると思う。
IMGP0889.JPG IMGP0786.JPG

〔タナゴ針の材質と特徴〕

1.がまかつ社のタナゴ針
針は細軸と極タナゴの太軸がある。製品の品質は揃っている。
針の材質は硬くも無く柔らかくも無くというところ。針先を細く研ぐと、針先の耐久性が著しく落ちる傾向がある為、カエシ付近の横から針先にかけて、少し急なテーパーで研ぐのが永く使うコツ。細軸の軽量な針は吸い込みの良さで明らかにプラス影響しており、厳寒期や喰い渋りに極めて高い効果を発揮する。特に新半月はグルテンや黄身系の練り餌では、全ての針に比べレベルの違う掛かりをする。
「研ぎ慣らして損のしない針だ。」
硬いセラミック系のヤスリとはあまり相性が良くない感触(弾いて肌荒れする)。

2.オーナー社のタナゴ針
針は太軸の部類。製品の品質は疎ら。
材質は硬い。細く仕上げても十分な強度を保つ。一方で折れやすい点もあるが、研ぎ針に折れ難さを求める必要は無い。細く研いでしまおう。針の防錆処理が厚いので、上手く処理を行うには「刀」が必要だ。カエシ部分が疎らに入っている製品があるが、達人はカエシが閉じてしまったものからカエシを作り上げることで、カエシが小さく、低い位置についた研ぎ針を製作できる。初心者向けの針というのはこの点においては大嘘。
材質は硬く、硬めのヤスリと相性が良い。アルカンサスは柔らかい為、ヤスリ自身の方も削れやすいので注意。
硬く、研ぎ澄ますまで時間が掛かるが、針を切られなければ長持ちする針。また、数釣りにおいても針先が甘くなりにくい。
「三腰」は玉虫用の針として使用されることが多い(一度巻いたら連続して釣り上げる点で、針先の甘くなり難い針が好まれる)。また形状的に玉虫を巻きやすく、初心者にも研ぎやすい。
「本当の研ぎ針を知るなら研ぎ慣らして損はしない針だ。」

3.鬼印のタナゴ針
針の軸は細軸の部類。製品の品質は不揃いが多く、通信販売での購入はなるべく避けたい。
針の材質は柔らかく、これもロットが揃っていない。
柔らかい物はまともに研げず、硬目(鬼印の中で)でも高耐久の針を研ぐのは、研ぎ針の形状への経験(知識)が無いと難しい。
一方で、カエシが悪い針をあえて研ぐ達人もいる。カエシが閉じてしまった針はツールが揃い、腕があれば、自分でカエシを作ってしまうことが出来るからだ。柔らかい為、オーナー社の針よりカエシを製作するのは容易い。
形状や大きさ、削れ易い材質、しっかりとしたカエシ、針の単価から、初心者向けということで間違いないが、この針で針研ぎを突き詰めるのはどうかと思われる。
針が軽く、吸い込みは良い部類。購入時によくよく確認することは必要で、初心者も注意して購入して欲しい。最初に失敗してトラウマにならないように願います。

4.王冠のタナゴ針
昔は硬い材質に評判は良かったが、今は歳をとったのかED状態。
研ぐに難しく、研いでも意味が無い。バイアグラを注入して欲しい。

5.彦兵衛のタナゴ針
昔の針で、今はメーカーがあるのか不明。針と袋は持っているが資料。
研いだことは無い。
20本で¥50とパッケージには書いてある。

6.銀座東作のタナゴ針
材質は硬すぎる程。硬いヤスリで研げばいける針だが、針自体が大きい。昔の針という印象。
小鮒釣りや金平、オオタナゴには最適。価格も安かったと思う。

 


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