タナゴ針の針研ぎのポイント 2/2 (DL用画像追加) [◆針研ぎ]
今回は、タナゴ針を細くする、短くする、永く使える研ぎ針を“研ぐためのポイント”を紹介。
上の針は、がまかつ社のタナゴ針「新半月」。他の針でも基本は一緒。
針先の部分をトレースし、イラストにしたのが右の絵。
〔1〕細くしたい。短くしたい。永く使いたいという針研ぎの基本が"レベル合わせ”。
イメージする研ぎ針は各々有ると思うが、最終的に良い仕上がりとする為には、
レベル合わせをしなくては良い針は出来ない。
左上がレベルを合わせる部分(黄色の線)。
カエシの裏側のラインとカエシの表側の足元を同じ高さに調整して研ぐのがベスト。
後は外側から慎重に研げば、好みの太さと長さが誰でも調整出来る。
(NG-1)はレベル研ぎをしなかった為、最終的に「短く研げない」「カエシの裏部分が強度不足。」となる。
(NG-2)は研ぎすぎた為、最終的に「短く研げない。」「針先の強度不足。」となる。
研ぐツールは、平系のヤスリでOK。ただ、一点を集中して研ぐと段差が生じるので注意。
形が決まったら、針の横を研いでいこう。
〔2〕さらに針を小さく研ぎたい。
さらに小さい研ぎ針を作りたい。という針研ぎの基本が以下のイメージ。
1の技術を身に着けたら、今度は(A)の距離(カエシの足の厚み)を詰めてみよう。
針先の元部分がフトコロ方向に下がる為、その分針を短く出来る。
カエシの裏側から詰めるのは、意味の無いことなのでやめる。
ツールは、R研ぎのしやすい、丸ヤスリか細長い平ヤスリを使用する。
カエシの根元からカエシの先端を徐々に落とすのがコツ。
カエシが長いうちに調整するのが後々の為になる。
〔まとめ〕
先々のことを考えて針先やカエシがまだ長いうちにしっかりと研いでおくのがコツ。
実際の釣りでは折角研いだ針の先やカエシが曲がるが基本的に外に曲がるので、基本をしっかりしておけば、研ぎ直し(追い込み)は楽になる。
短くしてからの調整は結構厄介だ。
(追い込み)とは→ http://zakomichi.blog.so-net.ne.jp/2008-03-06
同じ研ぎ針を3・4回研いで、刺さりが抜群のエースに成長させるのも楽しみ。(見た目は悪くなる)
バランスの悪い針は、成長の途中で折れたりして失うことになる為、針研ぎの腕も確認できる。
その他に、
・カエシの調整
・カエシの裏側の調整
も同様に重要だが、3次元のイラストに時間が掛かりそうなので、気が向いたらアップするかも知れない。
これらは特殊なヤスリを使用することが好ましいが、そのヤスリが必要になって来る頃には、ご自身の腕も格段に上達しているので、説明も不要と思う。
また、針が小さくなれば針の形状や角度、太さの調整、カエシと針先のバランスがシビアになるので、この辺は各々の経験に頼ってみるのが良い。
下の写真はエース級の針の一つで、特に見た目が悪いもの。(つか恥かしい)
こんなに見た目が悪くとも、掛かり、バレ難さのバランスが最高。
糸を張ってさえいれば、豆から大型まで勝手に魚が掛かるという代物。
太さが限界を迎えたので、次回の使用で最後になると思う。今回、記念撮影
ピンボケの写真で恐縮。針先とカエシは鋭く、極小さい。私のしょぼいカメラでは捕えられません。
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